婆ちゃん

昨日は嫁の誕生日でした。

 

今日は前々から決めていた、僕がバイトで働いている焼肉屋に誕生日パーティーをしに行く予定でした。が急遽行けなくなりました。

息子も産まれてから一回も食べに行けていなかったので楽しみにしていたのですが…

 

 

一昨日のことです。仕事中に僕の母親から電話がかかってきており僕は出れなくて留守電にメッセージが入っていました。

「婆ちゃんが亡くなりました。連絡ください…」

 

 

僕の婆ちゃんは96歳です。去年の9月までは元気でしっかりしゃべれていたのですが9月に倒れてしまって半身不随になり、意識はあるのですが寝たきりになってしまいました。

 

何回かお見舞いには行き何をしゃべっているのかははっきりとはわからないのですが意思の疎通はできる程度でした。

最後にお見舞いに行ったのが2週間前で僕の息子と手をつなぎ笑顔でした。

それが婆ちゃんの生前の最後に見た顔でした。

 

最後は苦しむ様子もなく眠るように亡くなってそうで安心しました。

僕が「最後にはん君(息子)に会えてよかったやん」と言うと母さんは涙ぐんでいました。

 

 

嫁の誕生日にお通夜で今日が葬式でした。

息子が最後までもつかな、と思いましたが婆ちゃんは息子のことが大好きだったので連れて行きました。

 

案の定そこらじゅう走り回って叫んで自由にはしゃいでいました。がみんなは息子がいることで笑顔になり楽しく過ごせました。

 

火葬場に行き息子に「はん君、ひいばぁばどれ?」と聞いたら遺影の方を指さしていました。納骨の時に何もないところを指さして「あっ!あっ!」と言っていましたが、息子にはもしかしたら婆ちゃんが見えていたのかもしれませんね。

 

 

嫁は妊婦なのでずっとは息子を抱っこできないし母さんは手続きとかでいないし、ほとんど僕がついていたのですがさすがに疲れました。息子も頑張ってくれてなんとか最後までいてくれてさっき帰宅しました。

 

 

嫁に「ごめんなー、誕生日全然祝えなかったなー」と言うと「婆ちゃんが私の誕生日に家族みんなに合わせてくれたんやで」と言ってくれました。

婆ちゃんは綺麗な人で最後まで綺麗な顔で逝きました。遺影の顔も僕の息子を初めて抱っこしたときの笑顔の写真でした。その顔を見て嫁は僕より泣いていました。

わかっていたことですがなんか寂しく感じます。

嫁は婆ちゃんにもっと戦争の頃の話を聞きたかったと言っていました。

 

 

 

婆ちゃんは年女で猪年です。僕の嫁も猪年です。

今日の朝嫁が妊婦検診で病院に行きました。性別がわかる予定でしたがお腹の中の子はお股を隠しておりまだ性別はわかりませんでした(笑)

産まれて来る子も猪年です。

僕は思いました。

もし女の子だったら婆ちゃんの生まれ変わりなのでは?と(笑)

 

 

今日は3人ともクタクタでダウンしています。明日は嫁の実家に帰るのでお酒を飲んでゆっくりしようと思います。

 

また焼肉屋に連れていってあげるからね、と嫁と約束をしました♪


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そして婆ちゃん、いつまでも僕らの息子達を見守っていてください。